浜松町グルメ

食べるっていい、美味しいとなお、美味しすぎるとそりゃもう

九州のハンバーグに実は特徴があった!?

f:id:poteto333:20190408220711j:plain


みんな大好きハンバーグ。

実は地域ごとに味の差があることはご存知だろうか?

 

九州地区のハンバーグを再現するポイント

  •  畜種  : 牛・豚の合挽き配合とする
  •   玉ねぎ: 食感をしっかりと出す
  •   香辛料: ナツメグ等ではなく、生姜を使用する 

 

実は上記3つのポイントがあるんです。

なぜなのか、ハンバーグの歴史とともに解説していきます。

 

ハンバーグのはじまり  参照 引用:一般社団法人 日本ハンバーグ協会

ハンバーグの起源は18世紀頃、ドイツの港町ハンブルクで労働者に人気のあったタルタルステーキだと言われています。

タルタルステーキとは、13世紀頃ヨーロッパまで攻め込んでいたタタール族が食べていた生肉料理を原型としています。
タタール族は遠征の際、食料として連れて行った馬を食料にしていました。しかし、この肉は大変固く、筋張っていたため、タタール族はミンチにして食べる方法を考えだし、食べやすくする工夫を行いました。これがハンバーグの起源とされるタルタルステーキの原型と言われています。

タルタルステーキはドイツのハンブルクから、「ハンブルク風ステーキ」として欧米諸国に広まり、明治になり、開国した日本にも伝わりました。ただ、当時の日本で畜肉料理を味わうことが出来るのは、ごく一部の人に限られていました。

その後、日本では「ハンバーグ」として独自の進化を遂げながら、一般家庭に定着していきました。

 

という歴史があり、ハンバーグができたわけなのですが、

なぜ九州地区においては3つのポイントがあるのか。

 

① 合挽き肉

九州においては、江戸時代から豚の肥育が行われており、将軍家への献上も行われていました。これは南九州がシラス台地で稲作に不向きであったこと、豚の肥育を行っていた琉球と交流があったことに起因しており、牛の肥育よりも歴史が長いもので、現在でも南九州は豚の飼育頭数が全国一(鹿児島1位、宮崎2位)です。

豚肉が非常に身近であったことから、合挽き肉のハンバーグが広く浸透したと考えられます。

 

② 玉ねぎの食感

玉ねぎの生産量は佐賀が全国2位、長崎が4位で、九州では馴染みのある食材です。

そのため、九州のハンバーグには広く使用され、しっかりと存在が感じられるようになっていると思われます。

 

③ 香辛料に生姜を使用

生姜は温暖な土地で生産されるため、九州での生産が多くなっています。これは寒冷地では枯れてしまい、十分に成長しないためです。生産量は熊本が全国2位、宮崎が3位、鹿児島が5位となっています。

生姜は豚肉との相性も非常に良いため、九州では黒コショウやナツメグではなく、合挽き肉のハンバーグに生姜が広く使用されるようになったと思われます。

 

九州地区のハンバーグは以上の理由により、
 ① 合挽き肉を使用

 ② 玉ねぎの食感がある

 ③ 香辛料に生姜を使用
の特徴を持っています。

 

みなさんためになりましたでしょうか?